バレーボール・アジア選手権2023男子の決勝トーナメントが特殊

今大会は18チーム(直前にモンゴルが棄権し17チーム)が6グループに分かれて、予選リーグで総当たりを行い上位2チームが次のラウンドに進む形式ですが、従来は2次ラウンドで2試合程度行ったあとに準々決勝を行う形式が多いです。しかし今大会は非常に特殊なトーナメントになっています。

ひとまず予選のグループ分けは以下の通り。

そして勝ち上がった上位12チームで行う変則トーナメントが以下のようになっています。

前回優勝国で開催国のイランと前回準優勝の日本がシード扱いで、次のラウンド12で勝利すると準々決勝をすっ飛ばしていきなり準決勝。つまり8/24(木)は休息日になるので4連戦は避けられます。

ラウンド12で日本は2位通過のチームと対戦するので、どこの2位と当たっても有利は有利でしょうが、敗れると準々決勝にすら進めず7位以下が確定するという特殊なトーナメントなので、予選を通過した上位12チームのうち、アジアランクの下位2チームと対戦させてもらえないとリスクが大きくなってしまいます。

選手の起用に関しては次のラウンド12を絶対落とせないので、昨日のウズベキスタン戦のような思い切ったスタメンは難しいでしょうし、翌々日の準決勝に向けて調子も上げていかないといけないので、タイ戦のような戦いになると控え選手の起用が少なくなると思うので、結局昨日のような割り切ったメンバーで挑めるチャンスはもうないのかもしれません。

なんでこんなレギュレーションになったんですかね。今年は五輪予選があるからあまり試合数を増やしたくなかったのでしょうか。日本は順当に勝ち上がればトータルで5試合、ラウンド12で敗れた場合は最大6試合を戦うことになります。

ちなみにヨーロッパ選手権は24チームが参加し、最大で9試合を経て優勝を決定します。そこで上位チームは様々な選手を起用したり、戦術を練り上げながらネーションズリーグの時よりもさらにチームを作り上げて9月末の五輪予選に挑みます。

ぬるいアジア選手権で5試合戦うことになるであろう日本と、強豪ひしめくヨーロッパ選手権をくぐり抜けて五輪予選にやって来る欧州勢。ただヨーロッパ選手権は9/16まで行われるので、五輪予選まで2週間しかインターバルがなく、もう一度ピーキングをしないといけない部分はデメリットになるでしょうか。試合数も多いので怪我のリスクもあるかもしれません。

いずれにせよ、セルビアやスロベニアはネーションズリーグの時よりもさらに強くなって日本にやってくることは間違いないでしょう。

ROUND12 LIVE Streaming

コメント

タイトルとURLをコピーしました