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昨年女子の韓国が12戦全敗で最下位だったにも関わらず、4勝8敗で15位だったベルギーが入れ替え戦に回って韓国が残留し、今年の大会にも出ている理由を下記の記事で説明しましたが、では今年の大会の男女各16チームはどのような構成になっているのかを見てみましょう。
ネーションズリーグ概要
そもそもネーションズリーグとは、2017年まで行われていた男子のワールドリーグ、女子のワールドグランプリに代わる大会として新たに創設され、2018年からスタートしました。
男子のワールドリーグ時代は終盤に参加国も大幅に増加し、32チームを3グループに分けグループ内での対戦を行うなどしていました(日本はグループ2に所属)が、ネーションズリーグは男女とも16チームが参加し、その中で
- コアチーム(12チーム)
- チャレンジャーチーム(4チーム)
と規定されており、コアチームは最下位でも降格しない常連チームという位置づけです。
ただし2023年大会のコアチームは
女子：11チーム
男子：10チーム
となっていますが、元々コアチームだった男子の中国がコアチームではなくなっていたりと、ある程度の条件を満たさないとコアチームを維持できない可能性があるので、女子の韓国もこのまま2大会連続で連敗が続くとコアチームを維持できなくなるかもしれないですね。
なかなか勝てないチームがネーションズリーグに出続けることは、逆に世界ランキングのポイントを減らす一方になるので、ネーションズリーグに出場していないチームに抜かれるという自体になり、男子のオーストラリアが15位前後から39位まで、また女子の韓国も10位前後にいたのが現在は27位(2023年6月16日現在)と、オリンピックの出場権に関わる世界ランキングにおいてかなり不利になるため、今のシステムでは考えものです。
2023年度コアチーム
では今年度のコアチームを見てみましょう。
| 女 子 | 男 子 |
| ブラジル | アルゼンチン |
| 中国 | ブラジル |
| ドイツ | フランス |
| イタリア | ドイツ |
| 日本 | イラン |
| 韓国 | イタリア |
| オランダ | 日本 |
| セルビア | ポーランド |
| タイ | セルビア |
| トルコ | アメリカ |
| アメリカ |
この女子11チーム・男子10チームは最下位になったとしても入れ替え戦に回ることなく、来年度も出場が約束されています。ちなみに元々コアは12チーム居たのですが、男女ともロシアがウクライナ情勢により参加が認められておらず、さらに男子の中国は何らかの事情(実力？！)で外されています。
2023年度チャレンジャーチーム
| 女 子 | 男 子 |
| ブルガリア | ブルガリア |
| カナダ | カナダ |
| クロアチア | 中国 |
| ドミニカ共和国 | キューバ |
| ポーランド | オランダ |
| スロベニア |
この中から2023年度のネーションズリーグに置いて最下位になったチームが入れ替え戦となるチャレンジャーカップに挑むことになります。
昨年度で女子はクロアチアがベルギーに、男子はキューバがトルコに勝利して今年度の出場権を獲得しています。
余談
2021年度では公平に16チームによる総当たりで予選ラウンドを15試合行っていましたが、日程の過密による選手への負担軽減のため、昨年度より予選ラウンドは12試合となったため、対戦しない相手が各国3チームずつ存在します。
その3チームは世界ランク順に並べて上中下の3つのグループに分け、そのグループの中から1チームずつ対戦しない相手が(抽選で？)選ばれます。
予選ラウンドの上位8チームが準々決勝に進出しますが、決勝ラウンドの開催国である
女子：アメリカ合衆国
男子：ポーランド
は予選ラウンドが9位以下であっても決勝ラウンド進出が約束されています。
昨年度は決勝ラウンドの開催国が予選ラウンドで8位以内に入っていたら自動的に1位通過、9位以下だった場合は8位通過扱いとされていましたが、今年度はこの記載はなく
※準々決勝の順位はメディア権利者の要望に基づき変更となる場合がございます。
という一文のみが記載されています。男女とも開催国が順当に8位以内に入りそうなので、また1位通過扱いになるのかもしませんね。
世界ランキングがそのまま五輪の出場権争いに直結する割に、開催国が勝ち上がりやすいシステムに都合よく改悪されるあたり、果たしていかがなものかという感じはしますが、開催国がトーナメントを勝ち上がらないと興行的に成功させにくくなるので、そこは諸刃の剣ですね。
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