[2023年7月28日追記]
本記事は2022年のネーションズリーグ終了後の記載したものですが、2023年も韓国が最下位にも関わらず降格しない理由も同様です。
バレーボール・ネーションズリーグ2022女子で、4勝8敗で15位だったベルギーが入れ替え戦にあたるチャレンジャーカップにまわり、全敗で最下位だった韓国が残留したことを不思議に思った方も多いのではないでしょうか。その理由を調べてみました。
ネーションズリーグ概要
そもそもネーションズリーグとは、2017年まで行われていた男子のワールドリーグ、女子のワールドグランプリに代わる大会として新たに創設され、2018年からスタートしました。
男子のワールドリーグ時代は終盤に参加国も大幅に増加し、32チームを3グループに分けグループ内での対戦を行うなどしていましたが、ネーションズリーグは男女とも16チームが参加し、その中で
- コアチーム(12チーム)
- チャレンジャーチーム(4チーム)
に分かれています。ここがポイント!!
コアチームは降格しない常連チーム
なのです。つまり女子の韓国チームはコアチームに所属しているため最下位になっても降格せず、チャレンジャーチームで最下位だったベルギーがチャレンジャーカップに出ることになりました。
このコア12チームがどのように決まったのかという記事は見つけられなかったのですが、2017年時点で決まったチームがとりあえず今も継続しているようです。
コアチーム12チーム

2017年時点で発表された男女それぞれ12チームですが、ロシアのウクライナ進行を受けてロシアの出場権自体が剥奪されたことによりコアチームではなくなっています。また男子の中国チームは2018・2019年大会はコアチームとして出場していましたが、2022年現在ではチャレンジャーチーム扱いになっているので、何らかの条件を満たしていないとコアチームも絶対ということではないようです。
ということで2022年大会では
- 女子のコアチーム11チーム+チャレンジャーチーム5チーム
- 男子のコアチーム10チーム+チャレンジャーチーム6チーム
という構成になっています。
チャレンジャーカップ2022概要
入れ替え戦にあたるチャレンジャーカップは8チームで行われ、出場枠は男女とも以下の8チームとなっています。
- ヨーロッパ2チーム
- アジア1チーム
- 北中米1チーム
- 南米1チーム
- アフリカ1チーム
- 開催国1チーム
- ネーションズリーグ2022(チャレンジャーチーム内で)最下位チーム
2022年大会は8チームによるノックアウト方式のトーナメント戦で行われました。

チャレンジャーカップ2022結果
男子はキューバが3-1でトルコに、女子はクロアチアが3-1でベルギーに勝ったことにより、2023年大会の出場権を獲得しています。
男子決勝ハイライト
キューバはネーションズリーグ初出場、前身のワールドリーグ時代からだと2016年大会以来となります。
女子決勝ハイライト
クロアチアもネーションズリーグ初出場、前身のワールドグランプリ時代は2014~2017年大会で第2・第3グループでの出場経験があります。ちなみにクロアチアの現監督は、2017~18年に女子日本代表のコーチを務めていたアクバシュ氏です。
チャレンジャーカップ2022全試合の結果

余談
2018年からネーションズリーグが始まり、世界ランキングの方式も試合終了後すぐに反映される形に変更され、またオリンピック出場権の獲得方法も大きく変わりました。それは2020年のオリンピックが東京大会であったことも大きく関わっているのではないかな、と個人的には思っています。
これについて書き始めたら本記事を上回りそうな感じになったので、また別記事にしたいと思います。
コメント