ネーションズリーグ2022を歴代最高位の5位で終えたバレーボール男子日本代表ですが、前身の大会であるワールドリーグ時代からの歴代順位や成績・代表監督をまとめてみました。代表監督は自分の記憶を頼りに記載したので、間違っている場合はご連絡いただけると助かります。
開催年 | 参加国 | 順 位 | 勝 敗 | 監 督 |
ワールドリーグ | ||||
1990 | 8 | 6位 | 5勝7敗 | 南将之 |
1991 | 10 | 7位 | 5勝11敗 | 大古誠司 |
1992 | 12 | 10位 | 2勝10敗 | 大古誠司 |
1993 | 12 | 6位 | 10勝10敗 | 大古誠司 |
1994 | 12 | 8位 | 4勝8敗 | 大古誠司 |
1995 | 12 | 8位 | 4勝8敗 | 大古誠司 |
1996 | 11 | 9位 | 3勝9敗 | 辻合真一郎 |
1997 | 12 | 12位 | 0勝12敗 | 寺廻太 |
1998 | 12 | 不参加 | 寺廻太 | |
1999 | 12 | 不参加 | 寺廻太 | |
2000 | 12 | 不参加 | 寺廻太 | |
2001 | 12 | 10位 | 3勝9敗 | 田中幹保 |
2002 | 16 | 14位 | 1勝11敗 | 田中幹保 |
2003 | 16 | 14位 | 3勝9敗 | 田中幹保 |
2004 | 12 | 11位 | 0勝12敗 | 田中幹保 |
2005 | 12 | 12位 | 2勝10敗 | 植田辰哉 |
2006 | 16 | 15位 | 1勝11敗 | 植田辰哉 |
2007 | 16 | 16位 | 3勝9敗 | 植田辰哉 |
2008 | 16 | 6位 | 5勝7敗 | 植田辰哉 |
2009 | 16 | 15位 | 3勝9敗 | 植田辰哉 |
2010 | 16 | 予選敗退 | 植田辰哉 | |
2011 | 16 | 15位 | 1勝11敗 | 植田辰哉 |
2012 | 16 | 15位 | 0勝12敗 | 植田辰哉 |
2013 | 18 | 18位 | 1勝11敗 | ゲーリー・サトウ |
2014 | 28 | 19位 | 1勝11敗 | 南部正司 |
2015 | 32 | 13位 | 5勝7敗 | 南部正司 |
2016 | 36 | 24位 | 2勝7敗 | 南部正司 |
2017 | 36 | 14位 | 5勝4敗 | 中垣内祐一 |
ネーションズリーグ | ||||
2018 | 16 | 12位 | 6勝9敗 | 中垣内祐一 |
2019 | 16 | 10位 | 7勝8敗 | 中垣内祐一 |
2020 | 新型コロナウィルスの影響により中止 | |||
2021 | 16 | 11位 | 7勝8敗 | 中垣内祐一 |
2022 | 16 | 5位 | 9勝3敗 | フィリップ・ブラン |
2023 | 16 | 3位 | 10勝2敗 | フィリップ・ブラン |
2024 | 16 | 9勝3敗 | フィリップ・ブラン | |
2025 | 18 |
※2022~2024年の勝敗数は予選ラウンドのみを記載
[ここから下の記事は2022年に記載したもの]
ワールドリーグは1POOLに4チームが所属し、POOLに内での総当たり戦をホーム・アンド・アウェー形式で行っていました。土日に2試合ずつの計12試合、つまり同じチームと4回対戦する方式でスタートし、その方式が長らく続きましたが、開催国の増加や大会方式の変更を経て2018年に現在のネーションズリーグへ移行しました。直近の3大会は予選ラウンドで16チーム総当たりの各チーム15試合を行っていましたが、今大会は12試合を行う方式に変更となりました。
ほぼ最下位争いをしていた時代が長らくあり、ネーションズリーグになってから成績を少し持ち直してきた中で、今大会の勝ち越しは歴代初めてのこと、さらに5位は過去最高順位となっています。
2008年大会で6位を記録しているのは、北京五輪の開幕を2週間後に控えた中で、ファイナルラウンドの開催地ブラジルへ渡ることを辞退した国がいたために、日本が急遽穴埋めをすることになったようです。ということで、自力での決勝ラウンド進出も今大会が初めてということになります。
全敗が何度かありますが、特に五輪年はその出場権を獲得できなかった直後の開催が多く、選手のモチベーション低下やメンバーが代わったりしたことで、思うように成績が残せなかったということもあったのでしょう。
寺廻監督時代に3年連続で不参加となっていますが、なぜ出なかったのか全く記憶にありません。覚えていらっしゃる方いますか? 1997年に全敗での最下位となり、合宿にこもって独自にチーム作りをする道でも選んだのでしょうか。結果的に地元開催の世界選手権やワールドカップともに当時のワースト記録を塗り替えてしまう不名誉な事態になってしまいましたが…
ワールドリーグやネーションズリーグ(特に予選ラウンド)は若手育成の場であったりと、主力をその年の本命の大会(今年だと来月開幕の世界選手権)まで温存するチームが多かったりしますが、そんな中でも日本は主力で挑みながらも勝てない時代が続いていたので、今大会の成績は素直に嬉しいですね。日本も主力を休ませる割り切った試合があったり、コロナ感染で万全ではない状態でもあったのでなおさら。
ただ昨年の女子のように、ネーションズリーグは好調にもかかわらず本命の大会で惨敗では目も当てられませんし、特に今年来年は世界ランキングがそのままパリ五輪の出場権獲得へ直結しているので、下位のチームには負けられませんので、来月開幕する世界選手権では予選同組のキューバやカタールに確実に勝ちたいところです。
キューバは2018年の世界選手権を最後に大きな大会には出てきていませんし、日本ともワールドリーグ2016以来、公式戦では対戦していないのではないでしょうか。国外へ亡命する選手が跡を絶たずに弱くなってしまいましたが、シモンの復帰が認められていたり、また力をつけてきているので決して侮れません。シモンは35歳と大ベテランの部類ですが、今年サントリーが準優勝したアジアクラブ選手権での活躍も記憶に新しいバリバリの現役です。男子バレーの最高到達点世界歴代第1位記録保持者でもあります(塗り替えられていなければ…)。
話題が逸れましたが、日本はまだようやくベスト8に入れるようになったところ。そこにはメダル争いの常連国がうじゃうじゃいますので、経験値の差は如何ともし難いところ。来年以降も安定してベスト8に入り、その壁を突破してメダル争いに絡んでいけるチームに成長することを期待したいです。